子犬系男子の甘い溺愛が止まらない



「上手く撮れるかな?」なんて自信なさげに絢ちゃんはスマホのカメラを起動させる。



「行きますよー!」



そんな天馬くんの掛け声に、腕で大きな丸を作って合図を送る。


カチッと音を立てて出てきた炎が花火の紐を伝っていく。


それを確認した天馬くんは急いで離れていた。


さすが天馬くん。
瞬発力が凄い。


パーンッ!


花火大会のような花火とは違って、胸にドンとくる感覚はないけれど、音と光を見るだけでテンションが上がる。


夏だなと感じさせられる。


数発の打ち上げ花火が無事に終わって、絢ちゃんに写真が撮れたか聞いてみると、あまり納得のいっていない様子。



「動画にしたら良かったです……」



タイミングが合わず消えかけた花火ばかりになってしまったようで、肩を落としていた。




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