子犬系男子の甘い溺愛が止まらない



「……う、う゛んんっ、その鋭さをもっと自分に向けてください!!」



照れ隠しなのか、絢ちゃんに話を逸らされてしまった。



「自分って言われても……結構鋭い方じゃない?」



わたしがそう答えると、はぁと大きなため息をつく絢ちゃん。



「もう、これだから初花先輩はーっ!」


「あぁ、怒らないで絢ちゃん」


「怒ってないですよー! もう!」



そんな絢ちゃんの生徒会室中に響く声に、生徒会メンバーがみんな反応する。



「どうした?」


「初花先輩が鈍感を認めてくれないから…」



絢ちゃんがそう言うと、みんな「あぁ」と納得の反応を返す。


前もこんなことがあったような。



「綾瀬はそういう奴なんだよ」


「ですね。 僕みたいにストレートに伝えないと!」


「お前はストレートすぎるんだよ」



忙しい中でも、いつも通りな生徒会にとても居心地が良くて、思わず笑みが零れてしまった。



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