【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「なんで、こんな事に...」

「とにかく、生徒会室に行こう!」

「えぇ...。北川くん。あなたは教室に戻りなさい」

「いや、俺も行く。みーちゃんを一人で行かせないよ」

いつもふざけている北川の顔は真剣な表情をしていた。

「...好きにしなさい」

正直、北川くんを巻き込みたくない。けど、あなたは優しいから、私を守ろうとしてくれているのよね。


「そういえば俺、生徒会長見たことないな」

「かなりの問題児よ。生徒会長は」

「みーちゃん会ったことあるの?!」

「えぇ。初めて会ったのは小学校の時だったかしら...」

「そんなに前から」

「北川くん。着いたわよ」

トントントン

「中等部三年、風紀委員長、桜井美優です」

「同じく中等部三年、風紀委員長、北川秋です」

「入りたまえ」
< 53 / 187 >

この作品をシェア

pagetop