ドラム女と男達


私は唇が離れた途端
地面に座り落ちた。

私は唇を押さえつける。

「ちょ・・・・・
 何すんの・・・・・」
私は混乱し 思考回路が停止する。
すべてが抜けていった気がした。

「ごめん。
 これで俺はもうぜってー秋に手ェ出さないから。
 じゃーな。」



そういってシュンスケは走っていく。
シュンスケの大きな背中は 
今だけは小さい背中に感じられた。



私はしばらく地面に座りこんだままだった。

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