かわいいキミには甘い言葉を。
「華〜?入るぞ〜。」
女の子らしく綺麗に整頓された華の部屋に入ると、ふわりといい香りがする。
そして、俺の幼なじみであり彼女でもある、かわいい華がぐっすりと眠っている。
しばしその寝顔を堪能して、気持ち良さそうに眠る華を起こす。
「はーな、朝だよ。そろそろ起きなきゃ遅刻するよ。」
「ん・・・。」
少しモゾモゾと動いたけど、起きる気配はない。
「華〜。おーい。」
そう言いながら華の柔らかいほっぺたをツンツンとつつくと、華の小さな手が俺の手首を掴む。
「・・・コータ、おはよ・・・。」
そう言ってふにゃりと笑う華。
もう・・・何でこんなにかわいいかなぁ。
まだ少し寝惚けているのか、俺の手を握ったままぼんやりとしている華をひょいっと抱き上げると、華は直ぐに顔を赤くする。