キミに好きと伝えたい。
ショートストーリー『今度は二人で』



僕は今日
いつもの家を離れ
田舎のおばあちゃん家にいる。



たまには
仕事から解放されて
息抜きしたくて。


今日は
この辺りで花火大会がある。




花火大会が
そろそろ始まる時間…。




僕は
おばあちゃん家の犬の"ちび"と
散歩がてら花火をみた…。




花火は
とても綺麗だった。



大好きなキミと
二人で花火をみたかったな…。



キミにも
見せたいくらい…。




僕はポケットから
携帯電話を出し
その花火を撮った。



そしてキミに
その花火の写真を送った



「綺麗な花火だねっ」


ってキミから返信がきた。


「今度はキミと
花火が見れたらいいのに。」


僕はそう返した。



するとキミは…


「そうね。花火を一緒に
見れたらいいなぁ」


って。



だから僕は…


「今度二人で
花火大会に行こう。」


って、キミに言った。



そして二人で
花火を見に行くことができた…。




花火を見終わり
キミは僕に言った。



「一緒に花火が見れて
嬉しかったよ?
今日はありがとう。」



って。




そして
僕はキミに言った…。



「…キミに言おうって
思ってたことがあるんだ。
僕たち、恋人をやめよう。
恋人をやめて僕と家族になろう?」



キミは
泣きながら頷いた。



今度は二人で…家族をつくろう。

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