没落人生から脱出します!
 フレディが倒れたときの状況を聞いたリアンは、店を一時閉店とし、意識のないフレディを事務所のソファに寝かせた。青い顔のままだが、胸のあたりが呼吸によって上下している。
 リアンは時計のついた腕を検分してから外す。フレディの手首は少し赤くなっていたが、火傷と言うほどまでではなかった。

「エリシュカ、タオルを水で濡らしてきてくれ」
「はい!」

 すぐさま持っていくと、リアンはフレディの赤くなった腕に巻き付けた。

「腕はこれで大丈夫だと思うが……」

 考え込んで様子のリアンは、棚の上から子ネズミを捕る

「普通の人間が腕時計を付けただけで、こんなことが起こるとは考えられない。であれば、彼だからこうなったんだろう。……だとすれば、治せるのはブレイク様だ」
「叔父様がですか?」

 意外な名前にエリシュカは驚いたが、リアンは彼女の問いかけには答えず、子ネズミを繋いだ。

「ええ。俺です。リアンです。店で魔道具を使って倒れた子がいます。名前はフレディ・バンクス君。……ええ。そうですね。まだ連絡はしていませんが。……はい、お願いします」

 子ネズミを切った後、説明を求めて視線を向けるエリシュカやほかの面々に、リアンはため息をついてから向き直る。

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