東京ヴァルハラ異聞録
悟さんと同じマスクをした、西軍の人間。


「どこに行ったかと思ったら……ここにいたとはね。籾井仁(モミイ ジン)さん」


千桜さんが、PBTを取り出してそう呟いた。


「この人も西軍……となると、やっぱりソウルは0って事か」


悟さんと同じように、強化をさせるだけさせて、死んでしまったら西軍に戻らないようにする。


「当たり前じゃい!さあ、これでこちらも三人。こいつも強いぞ?悟には劣るけどなあ!」


延吉がそう言うと、籾井は短い日本刀……反りがないから、これは忍者刀というやつか?


それを取り出して、俺と梨奈さんを見たのだ。


二人までならまだ何とかなりそうな気がしただけに、相手も三人に増えるとどうしたもんだか。


そんな中でも、籾井の姿を見た時から動いていた千桜さん。


「この人は僕に任せてください。それよりも、この二人にソウルがあれば、殺しても復活する。わかりますよね?」


そう言い、千桜さんはPBTを籾井に向けて操作した。


それに反応するように、籾井がポケットからPBTを取り出す。


「なっ!お、おい!やめろ!そんな誘いに……」


延吉が止めるより早く、籾井と千桜さんを光が包んだのだ。
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