浅葱色と桜色
「一君、どうしたの?」


「あそこに子供らしき姿が見えるのだが…」


「本当だ。行ってみよう。」


僕たちは走って子供の元へ向かった。


そこにいた少女は見慣れない姿をしており


どこかの間者なのかと感じた。


「ねぇ君、聞こえてる?」


僕が話しかけると少女は恐る恐る顔を上げ、


驚いた目でこちらを見てきた。


「し、新選組…」
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