浅葱色と桜色
どれくらい時間が経ったのか分からない。


きっと目が覚めた時には死後の世界なんだ。


「ん?体が痛くない?あー、そうか。


死んでいるから痛みも感じないのか。」


目が覚めた私はそう解釈した。


「へー。死後の世界ってこんな感じなんだ。


まるで昔の日本みたい。」


ひとりでつぶやきながら街を歩く。


そんな私をよそ者を見るような目で


町の人たちは見てきた。
< 5 / 24 >

この作品をシェア

pagetop