東京ルミナスピラー
だが、そんな是松の前に一人の人物が現れた。


黒いロングコートを着て、顔には防毒マスクを付けた謎の人物。


しかも、手首は緑色に光っていて、南軍の人間だとわかった瞬間、是松は顔をくしゃくしゃにしてまた泣き出したのだ。


「うわあああああん! もう嫌だ! 殺すならひと思いに殺してよ! それともレイプするつもり!? やるならやりなさいよ! ほらほら! どうせ私にはこれしか価値がないんでしょ! もう好きにしなさいよ!」


半狂乱でスカートを捲り上げ、下着を露出させた是松。


あまりに惨めだと自分でも思っていたけれど、単独で南軍から北軍に来るようなやつが目の前にいては、勝てるはずもないというのがわかっていた。


だから、奪われるくらいなら自分から差し出してしまおうと。


「……惨めな女だ。今の姿を鏡で見てみろ。貴様など殺す価値も犯す価値もない。鬼のケツを掘っていた方が、まだマシというものだ」


その男は津堂だったが、この時の是松がそれを知るはずもなく、ただ惨めだと他人に言われたことで、自暴自棄に拍車がかかったのは間違いがなかった。


「そうやって馬鹿にして! 皆そう! 私を性的な目で見るか馬鹿にするかのどっちかしかないじゃない! 惨めなのはわかってるんだよ馬鹿野郎!」
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