東京ルミナスピラー
「なんか、北軍と南軍の人と繋いでほしいんだってさ。美空ちゃん頼める?」


眠い目を擦っている美空ちゃんが、こめかみに指を当てて念じる。


『おいおい、それは本当なのかよ吹雪ちゃん。こりゃあ参ったねぇ』


『隅田川に架かっている橋を全部落とせ! 気休め程度にしかならないだろうが、侵攻速度は緩められる! 他は良い、戦力をここに集めるんだ!』


父さんと結城さんの声が聞こえる。


またフィルターを掛け忘れているみたいで、心の声がダダ漏れだな。


『やってくれたか美空ちゃん! 名鳥さんと結城さんやな!? ポーン共が攻めて来てるんと違うか!? 状況を教えてくれや!』


『おわっ! 大和さんか!? いきなり予想してない声が聞こえるとびっくりするっての! でも、その通り。ポーン達に大苦戦してるね北軍は』


北軍は知っての通り、数多くのグループがそれぞれの意思で動いていて、纏まりはほとんどない軍だ。


個々の力は強いだろうけど、集団戦となると脆さが露呈する。


『大和さん、名鳥さん、俺の勘違いなら良いんですけど……こいつら、ある場所に向かってると思いませんか?』


ある場所?


結城さんの声に、部屋の中にいる皆で顔を見合わせて首を傾げた。
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