東京ルミナスピラー
舞桜が呆れた様子で首を横に振って見せるけど、結城さんが何を考えてミモザを寄越したのかと問われると俺にもわからない。


少しでも戦力になるならと考えたのか、それともミモザなら間違いないと思ったのか。


「階段を登るのが遅いからって、ダメってことじゃないだろ? それだったら俺達は大塚さんよりダメになるわけだからさ」


「そうそう、カリカリすんなって。ミモっちはミモっちで良いところがいっぱいあるんだぜ? だから心配……」


と、宗司がそこまで言った時、俺達は何かの気配に気付いて壁際まで飛び退いた。


次の瞬間、幅が1mはあろうかという巨大な塊が上から降ってきて、階段を破壊してその場に姿を現したのだ。


階段を破壊したのは巨大な拳。


バベルの塔の中央にある柱にその長い身体を絡ませて、下半身が巨大な蛇のような……上半身が悪魔のような怪物の姿がそこにあった。


そして、その姿には見覚えがある。


「まさか……黒井? 復活するには早いだろうに!」


そう、黒井が巨大な化け物となって、俺達の前に姿を現したのだ。


「ククク……黒井? 復活? 違うな。俺はビショップだ。お前がPBTを破壊した時に、様々な不具合が生じた。その結果俺は魂が融合したわけだ。このビショップ……あの時、蘭子の腹から産まれた出来損ないの化け物とな!」
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