東京ルミナスピラー
吹雪さんに言われて周囲を見回すと、真っ白な鬼……ポーンがジリジリと俺達を追い詰めるように歩み寄って来ていた。


「マジかよ……ポーンが八匹って、これはヤバいんじゃねぇのか?」


ハルベルトを取り出して、周囲を見渡しながら宗司が呟く。


俺と宗司が、蘭子を助けた時でもポーンは二匹だった。


だけど今は八匹。


あれから多少強くなっていると期待しても、この数は明らかに俺達の力を超えているぞ。


「はぁ。若いからもっと無謀に飛び掛かっていくかと思ったら、案外慎重なんだね。それとも度胸がないだけなの? 危ないから屈んで見てなよ」


どう動くべきかを考えていると、呆れたようにため息をついた吹雪さんが、両手でチャクラを回し始めた。


そして、自身も回転して……一対のチャクラムを真横に放り投げたのだ。


「危なっ!」


近くにいたから、チャクラムが投げられたと判断出来てすぐに屈めたけれど、この薄い円形の刃物は視認が難しい。


ポーンも全く気付いていなくて、投げ付けられたポーンの頭部があっさりと切断されたのだ。


そして……。


「踊れ、鬼殺し月輪」


吹雪さんがそう呟いた次の瞬間、投げられた二つのチャクラムが言葉通り踊り狂うように、次々とポーンを切り裂き始めた。
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