東京ルミナスピラー
言い出しっぺの宗司が一番遅かった。


と言っても、この中でという話で、常人と比べたら新幹線と自転車くらいの差はありそうだけど。


「ありがとうねありがとうね。宗司にビールを奢ってもらえるなんて、長生きするもんだね」


「くっ! なんでおばさんなのにそんなに速いんだ! 甘く見たぜ!」


宗司だけじゃなく、俺もまさかこんなに吹雪さんが動けるとは思ってなかった。


だけど戦闘はどうだろうな。


いつ善吉医院に行っても受付にいたし、初めて遭遇した時もろくに戦っていない。


吹雪さんの力が全くわからないのだ。


「吹雪、凄い。大きなおっぱいなのに」


少し遠慮しながら、蘭子が吹雪さんの胸をつつくが、吹雪さんは気にしていないようで笑っていた。


「さてさて、それじゃ、さっさと終わらせて宴会と行きますか。なにごとも早い方が……」


そこまで言って、ニコニコと話していた吹雪さんの顔が、突然険しいものへと変わった。


微動だにせず、目だけをキョロキョロと動かして、小さな声で数を数えている?


「……7。いや、8? 構えなよ。鬼に囲まれてる。いや……この感じ。ポーンだね」
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