東京ルミナスピラー
なるほど、これで合点がいった。


いくら暴走しているからといって、舞桜と宗司二人がかりでやっとダメージを与えたナイトを、父さんが一撃で始末した理由が。


「一体どれだけのスキルがあるってんだよ。誰がどんなスキルを持ってるかなんて、把握するだけで大変だよな」


「そうだねぇ。葵は超高速、一撃必殺のスキルが多そうだし、宗司は万能タイプ。蘭子ちゃんは猪突猛進って感じかな?」


そう聞くと、スキルを習得することで色んなタイプになると思っていたけど、あらかじめ決まっているのかもしれないな。


確かに俺のスキルは、速さと一撃の威力に関する物が多い。


だけど……まだまだ結城さんには勝てない。


速さも、一撃の威力も。


「スキルの話は今じゃなくても良いだろ。さっさと大和さんと合流しようぜ。俺が連絡を取ってやるから、移動するぞ」


PBSを開いた宗司が光の壁沿いを指さしてそう言って、走り始めた。


俺もそれに続いて走ろうとしたけれど……吹雪さんが不思議そうに首を傾げて南軍の方を見ていたのが気になって声を掛けた。


「え? ああ、ごめんごめん。なんか……ちょっと変な感じがしてさ。気のせいだと良いんだけど」


気のせいと言うには、あまりにも真剣な顔をしていたから、俺もその視線の先に目を向けたけれど……俺には何もわからなかった。


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