東京ルミナスピラー
「貫け! ライトニングランサー! 違う。何か違う」


ランスでツンツンと前方を突きながら、首を傾げている蘭子。


よほど「踊れ、鬼殺し月輪」が気に入ったのか、自分の必殺技を作ろうと必死のようだ。


ビルの間を駆け抜けて、街の外側に近付くにつれて鬼よりも人間の方が多くなって行く。


道を塞いで邪魔をしたり、襲いかかってくる南軍は容赦なく斬り捨てるけれど、厄介なのは西軍だった。


吹雪さんと蘭子は北軍と東軍で、この聖戦の状況下では敵と認識されるのが普通だったから。


「んなもん無視しろ! もうすぐ大和さんと合流だ! ビルの上に移動するぞ! 東京メトロの小伝馬町駅! その交差点のビルの上に大和さんがいる!」


地図を確認しながら、その場所に向かう。


街灯や看板を足場に、ビルの上に飛び上がって目目的地に向かって走り続けた。


そして、人形町通りまでやって来ると……眼下に、大量の南軍と西軍が戦っている光景が広がっていたのだ。


「大和さんは……いた! あのビルだ!」


人形町通りを南軍から見て、交差点の北側。


そこに腕組みをして地上を見下ろしている大和さんの姿があった。
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