翔ちゃん雨だよ一緒に帰ろ?

間が持たない。
どうしようと焦っていたら、岡崎君が購買で買ってきたばかりのパンとジュースを胸に抱えて私達の席に突然割り込んできた。


「ちょっと待った、その話題俺も興味あり!」


華世ちゃんはハテナ顔をしてるけど、彼がクッションになってくれるなら、話しやすくなるかもしれない。
救世主に見えるよ岡崎君!


「そうだよ!男の子側の意見ってすごく貴重だよ!よし、岡崎君も討論しよう、そうしよう!」

「何なのこれ、なにが始まるの?」


華世ちゃんはお弁当を食べるのをついにやめてしまった。
岡崎君はコホンと咳払いをして、意味深に話し出した。


「君たちからは言いにくいかもしれないから、俺が先陣を切ってはっきり言おう。男子側に襲いたい願望はある。実際にするかどうかは別として」


予想外の歯に衣着せぬ発言に私も華世ちゃんも固まってしまった。
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