会長。私と恋のゲームをしてください。
「……あとで。お母さんとお父さんに電話してみようかな」

「ああ。喜ぶと思う」



会長の言葉はいつでも私を支えてくれる。


最初は怖い鬼会長だったのに。

今では大好きな温かい会長だ。



「つかまってないと落ちるぞ」

「やだっ」



私は再び、会長の首にしがみついた。


大好きな温もり。

今はこのままでいたい。



「苦しいっ! お前、力強すぎだっ」

「えっ! あ、ごめんなさい!」

「冗談だ」

「えっ」



会長も冗談なんて言うんだ。

そう思うと、なんだか笑えてくる。
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