パリへ追いかけてまで
「え! 春からパリへ? 
凄いよ!萌!
そんなチャンス滅多にないし、そのオーナーさんが栄作さんの事を知ってたなんて、奇跡だわ!
萌! 行って来なさい! 
チャンスの女神は、前髪しかないっていうじゃ無い?
すぐに、お返事して、お母さんも挨拶させてよ!」

「ありがとう、お母さん…」

「何か、そのお店の情報とか無いの?」

「佐藤さんが、オーナーの岡田さんから渡された書類があるから、今、部屋から持ってくるね!」

その書類は、日本語で岡田 良介さんの経歴が書いてあった。

【高校2年から、キッチン 菊池でアルバイト。
この菊池さんの店で、佐藤栄作さんに時々お会いしました。】
と、書かれていてお母さんは、涙を流していた。

「キッチン 菊池で、アルバイトされてたのなら、間違いなく栄作さんと会ってるわね…
この菊池さんは、栄作さんよりだいぶ年上だったんだけど、弟みたく可愛がってくれたホテル時代の先輩なのよ。」

【その後、菊池さんの紹介で 〇〇レストランで5年間修行。
〇〇レストランで、メインシェフとして5年。
⬜︎⬜︎レストランでメインシェフとして 2年。

その後、30歳で ル トレッフルのオーナーシェフになり、現在は弟子にほとんど任せている。

従業員は、メインシェフ1名、サブシェフ2名、見習いコック3名、パテシェ1名、
週に2・3回 ホールや厨房に入ります。
妻のカトリーヌも、ホールに入る事があります。

店の営業時間は  12:00〜14:00 19:00〜21:30
定休日は、日曜日と月曜日
住むところも、妻と相談中です。

店の住所と電話番号。 
私の自宅の住所と携帯電話番号は……

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