パリへ追いかけてまで
「萌ちゃん。ありがとう。…… ア〜〜……」
亮は、いきなり、座った姿勢からガクッと下を向いてしまった。

萌は、 ?   どうしたんだろうと、
心配して亮の顔を覗き込むように姿勢を変えると、

今度は、ガバっと 元の姿勢に戻った亮。

萌は、??? チョコに強いお酒でも入ってたかな?
イヤ、入ってないよなあ〜 どうしたんだろう?

「萌ちゃん! 俺の話しを聞いて欲しい!」

「は、、は、い。……」

「……………あ、の…。  
本当は今日、言う予定じゃあなかったんだけどなぁ〜
でも、…ヨーロッパでは、普通だよなぁ……
よし!」
亮は、独り言をブツブツ言い出して、

不思議な顔をしている萌に向き直り、姿勢を正して

「佐藤 萌さん! 僕と付き合って下さい!」
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