パリへ追いかけてまで

オーナーとの約束

良介さん宅で、引っ越しそばを食べた。

カトリーヌさんと萌ちゃんは、片付けでキッチンへ俺と良介さんは、リビングでコーヒーを飲んでいた。

「佐藤君。萌ちゃんを追いかけてパリまできたんだよな?」

「は、い。 ハハハ…
一応、気持ちは、伝えたんですが…
萌ちゃんは、まだ見習いだしと言って断られました。
でも、諦めるつもりはありません!」

「ハハハ。 そうだな! そんなに真剣に考えているなら、いい事を教えてあげよう!」

「え? いい事?」

「うん。たぶん萌ちゃんは、このまま努力したら2年くらいで見習いのトップになって、
アラカルトの料理を 少しずつ任されると思う。
コックとしても、かなり腕が上がってくる。
そうなれば、気持ちにも余裕が出るから、
佐藤君の彼女か婚約になってくれるかもなぁ〜」

「2年… ですか…」

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