パリへ追いかけてまで
「まぁ、そうガッカリするなよ〜。
佐藤君だって、働き出して2年くらいしないと社会人として、落ち着かないだろう?」

「はい。そう思います。」

「萌ちゃんをパリで預かっている、
里親として佐藤君は、真面目だし真剣だから、
萌ちゃんとの交際は、認めてあげるけど…
いいか!これだけは、俺と約束しろ!
萌ちゃんが、見習いのトップになるまでは絶対に妊娠させるな! 

見習いのトップになるという事は技術的には、
コックとして完成されてくるから、
サブのコックになるのも、時間の問題だからなぁ。

佐藤君が、結婚まで考えているなら尚更だ。
萌ちゃんの人生を背負う責任も出てくるんだ、
きちんと、両家の家族の了承を得て2人で相談して結婚するんだぞ!」

「ハイ。 わかりました。
きちんとした付き合いをします。 
俺としては、結婚を前提で付き合うつもりでいます。
萌ちゃんは、俺にとって大切だから…」

「よし! 絶対、約束だからな! 」

「ハイ! 必ず守ります! 
時間がかかっても俺の奥さんになってもらうつもりです! 」

「萌ちゃんを悲しませる事になったら、佐藤君をパリから追い出すからな!
俺も、マジだからな!」

「はい… そうならないように頑張ります!
俺を認めて下さってありがとうございます!」

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