パリへ追いかけてまで
「萌。俺さ、スゲェ〜 ドキドキしてるんだ」

「どうしたの? 具合悪くなった?」

「そうじゃないけど… … 」
亮は、ポケットから指輪を出した。

萌の前に出した。

見ると、ダイヤの指輪だった…

「佐藤 萌さん!ずぅーと大切にする。
愛してる! 一生、俺の側にいて欲しい!
俺と家族になってくれ。結婚しよう! 萌!」

「……… は、……い。  わ、…たし…も…愛し…て…る… 亮〜」

ポロポロ泣き出した 萌。

「泣くなよ〜」
亮は、萌の左手の薬指に婚約指輪を嵌めてから
萌をぎゅーと 抱きしめおでこにキスして
泣いている萌が落ち着くまで背中をトントンしてくれた。

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