ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
初恋の話




「はぁ⁉ キスしたぁ⁉」

「こ、声が大きいって……!」



お泊まり会終了後。
雄基さんに駅まで送ってもらい、そのまま千夏と一緒に私の家へ。

テーブルを囲んでお菓子を食べながら話を続ける。



「キスっていっても、頬にチュッてしただけだよ!」

「なるほど……それで今朝から様子がおかしかったんだ」



キスした後、急いで部屋に戻ってベッドに入ったけど……ドキドキして全然寝つけなかった。

なんとか寝坊しないで済んだのは良かったものの……。



「どうしてあんなことしたんだろう……」

「あれじゃない? 『夜中にポエムを書いて朝見返したら、顔から火が出るくらい自己陶酔してた』ってやつ。多分それに近いんじゃないかな」



もーー! 私のバカバカバカーー!

今朝、怖くて詩恩と全然顔を合わせられなかった。

多分、会話も朝と別れた時の挨拶ぐらいで、ほとんどしてないと思う。


他の人と話してるのを見た限り、昨日と変わらない様子だったけど……。
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