ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
「それで話って何ですか?」

「あー……」



んん? なんか表情固くない?
さっきのキラキラ笑顔はどこにいったんだってくらい固いんだけど。



「もしかして、真面目な話でしたか? それなら日を改めて聞きますよ?」

「うん……でも、すぐ終わるから話させて」



すると、黒瀬先輩は深呼吸して私の目の前に立った。

わぁ……近くで見ると本当に背が高いなぁ。
私の目の位置、先輩の胸当たりだもん。


感心していると。




「北松さんが好きです」


「……えっ?」



今、好きって聞こえたんたけど……空耳じゃないよね?



「いきなりごめんね。俺、北松さんが好きなんだ」

「……っ!」



思わず大声が出そうになり、咄嗟に口を押さえた。

空耳じゃない!
嘘! 黒瀬先輩が、私を好き⁉



「えっ、と……」

「あっ、今すぐ返事してほしいわけじゃないから。
そうだな……俺が卒業するまでには答えを出してくれたら嬉しいな」



えっ、結構長い……って、ツッコむところはそこじゃなくて。
< 209 / 242 >

この作品をシェア

pagetop