ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
番外編 甘々の王子様
3学期。

ある日の放課後。



「ふぅ。ちょっと休憩」

「こら、起きなさい。まだ半分しか解いてないでしょ」

「目が疲れたから休ませてー!」



今、私のクラスの教室で、千夏と詩恩と星くんの4人で、学年末テストの勉強をしている。


数学の問題を解いてる最中、数字を見すぎて目がチカチカしてきたので、一旦目を瞑って目を休ませることにした。


勉強するんなら目も元気じゃないとね。



────
──



「……かり……起きて」

「ん……?」



あれ……もしかして寝ちゃった……?



「おはよう」



目をゆっくり開けながら顔を上げると、目の前に頬杖をついた詩恩がいた。



「あれ……? 千夏と星くんは……?」

「明莉が起きないから図書室に行ったよ。起きたら誰もいないとビックリするだろうから、俺だけここに残ってるの」

「なんかすみません……」



やっちまった……。
休憩中に居眠りしちゃうなんて、後で千夏からこっぴどく叱られるな。



「いいって。それよりさ、今ふたりきりじゃない? ────ちょっと息抜きしようよ」
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