ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
「詩恩とは仲良しっていうか、仲良くなろうと頑張ってるところなの!」

「そうなんですか?」

「うん! 現在進行系なの!」



既に仲良しだと思われていたようなので、きちんと訂正。

純粋そうな彼に詩恩の裏の顔を語る。



「今朝もね、仲良くなりたくて一緒に図書室で勉強してたんだけど、あいつ、私のことバカにした口調で……」

「へー、勉強はただの口実だったと」



熱弁していたら、背後から冷たい声が降ってきた。



「おかしいと思った。明らかに勉強の仕方が下手くそなんだもん。やっぱり俺と会うためだったんだ」



くっ……バレたか……!



「いや、その……勉強したい気持ちもあるんだよ? でもね、教え方が……」

「下手くそすぎて理解できませんって?」

「違うよ! ちょっと難しいなってだけ!」



なんなのこいつ! ひねくれすぎじゃない⁉

ヒートアップしてきたため、他の人達の迷惑にならないよう、一旦外へ。


下心がバレてしまったので1から全部話した。



「そんなことなら最初から言えよ」

「……ごめんなさい」



こぼれた溜め息。

また私は彼から幸せを奪ってしまった。
申し訳なさすぎて顔を合わせられない。
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