奥手な二人の両片思い
【クリスマスツリー コスプレ】
【クリスマスツリー コーデ】

と、打ち込んで画像検索してみたものの、これだ! と思えるような写真は見つからなかった。



「どうしよう……」



服を並べたベッドの上に寝転ぶ。


たくさん服持ってるのに、こういう時に限って着ていく服がないなんて……。

こうなったら、新しく飾りを買って服につけるしかないのか……?



「……あ、そうだ」



起き上がり、スマホのメモを開く。

確か俺、お菓子持っていく担当だったよな。
それなら……。



「……よし! これならいけるかも!」






迎えた終業式の日。
放課後を告げるチャイムが鳴ると、一目散に昇降口へ。

急いで帰って着替えて、駅で綿原さんと待ち合わせする予定だ。



「あっ、おーい!」



バタつきながら靴を履き替えて校門へ向かうと、前方に綿原さんの姿を見つけた。



「上川くん! 走ってきたの?」

「ホームルーム長引いちゃって……」



息切れしながら一緒に駅へ向かう。

良かった……なんとか間に合いそうだ。



「ねぇ、上川くん達仮装するって聞いたんだけど、本当?」

「うん。持ってる服でクリスマスをイメージしたコーデで行くよ」

「へぇ〜! 上川くんは何コーデなの?」
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