不器用同士

ほとんど喋ったことはなかったけど、学校で有名な彼の名前はよく聞く。



良くも悪くもいろんな噂が飛び交っている。



噂を馬鹿みたいに信じて一喜一憂している人たちには絶対になりたくない。



でも面倒ごとに首を突っ込まないし、少しでも面倒になってきたら関わらないっていうのは合ってると思う。



「うーん、特に理由はないけど」


「………」


「ちょっ、待って!そんな疑い深い目で見つめないで!」



しらーっとした目を向けると慌て出した。



「元々、光莉ちゃんとは話してみたかったんだよね。俺と似てる君に」



私と相楽くんが似てる…?


それは同じような噂があること?


それとも…性格とか育った環境とか?




「どこが似てると思うの?」



「ふっ、質問は一つって言ったのに」


「は?」


ニヤリと笑う相楽くんにイラッとした。

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