年上幼なじみのあぶない溺愛
どうか平穏に終わりますようにと願ったけれど、図書室に一歩足を踏み入れたとき、その願いはあっけなく散っていった。
「あ、志羽!やっときた!」
望美ちゃんは私の姿を視界に入れるなり、大きな声で名前を呼ばれてしまった。
図書室は静かな空気が流れているため、その声は図書室内に響き渡ってしまう。
さらに望美ちゃんや江藤くんの座っている6人がけの席が、春哉くんやその友達がいる席と通路を挟んだとなりに位置しており、絶望感に苛まれる。
幸い、春哉くんは私に背中を向ける形で座っていたけれど、霧谷先輩と彼女さんは顔を上げて私をじっと見つめていた。
それに春哉くんのとなりに座る綺麗な女の先輩も私のほうを向いていて……春哉くんと一緒に図書室に来た人かもしれない。