天魔の華は夜に咲く
センジュはフォルノスから離れた。
ソファーから離れ窓まで下がった。近くにあったレースのカーテンを握りしめる。
「何してる」
「・・・」
_わかってた。解ってたのに。苦しむだけだって解ってたのに。
なんで、こんなに心がぐちゃぐちゃなのに。
この人の事が好きだなんて思ったんだろう。
絶対、幸せになんてなれないのに。
「帰りたい」
「城にか?」
「自分の家に」
「お前の家はあの城だ」
「違う・・私は・・人間だもん・・人間として本当は暮らしたい」
「駄々をこねるな」
必死に心を殺した。
開いていたドアにしっかりと鍵をかけた様に心を閉ざした。
「誰も信じない・・」
「幼い子供か、聞いて呆れる」
「フォルノスがそう言った」
「俺が言いたいのは・・!」
センジュは振り向き、フォルノスを睨んだ。
泣きながらも憎しみを込めて睨んだ。
「パパの望みは・・私が大四魔将の誰かと一緒になって暮らす事でしょ」
「・・ああ」
乾いた笑いがこみ上げてきた。心を失った様に。
_どうせ私の望みは叶わない。私の周りに大きな壁が沢山並んでるみたい。
「もう、どうでもいいや・・」
「・・・」
明らかに目が虚ろだった。
希望を失った様な瞳だった。
「お前・・」
_誰でもいい・・。だって目の前の人は私を必要としてない。欲しいと思った瞬間に消えた。
センジュは部屋のドアを開けた。
「城に戻る」
「・・・わかった」
ソファーから離れ窓まで下がった。近くにあったレースのカーテンを握りしめる。
「何してる」
「・・・」
_わかってた。解ってたのに。苦しむだけだって解ってたのに。
なんで、こんなに心がぐちゃぐちゃなのに。
この人の事が好きだなんて思ったんだろう。
絶対、幸せになんてなれないのに。
「帰りたい」
「城にか?」
「自分の家に」
「お前の家はあの城だ」
「違う・・私は・・人間だもん・・人間として本当は暮らしたい」
「駄々をこねるな」
必死に心を殺した。
開いていたドアにしっかりと鍵をかけた様に心を閉ざした。
「誰も信じない・・」
「幼い子供か、聞いて呆れる」
「フォルノスがそう言った」
「俺が言いたいのは・・!」
センジュは振り向き、フォルノスを睨んだ。
泣きながらも憎しみを込めて睨んだ。
「パパの望みは・・私が大四魔将の誰かと一緒になって暮らす事でしょ」
「・・ああ」
乾いた笑いがこみ上げてきた。心を失った様に。
_どうせ私の望みは叶わない。私の周りに大きな壁が沢山並んでるみたい。
「もう、どうでもいいや・・」
「・・・」
明らかに目が虚ろだった。
希望を失った様な瞳だった。
「お前・・」
_誰でもいい・・。だって目の前の人は私を必要としてない。欲しいと思った瞬間に消えた。
センジュは部屋のドアを開けた。
「城に戻る」
「・・・わかった」