バイト会長の奮闘日記
「レナちゃん、グラスのおかわりもらってきてくれる?」
美咲さんの言葉にはっとする。
ずっと彼を見ていたことに気づいて、急に恥ずかしくなった。
「はいっ」
頼まれたグラスを持って、裏の厨房へ向かう。
ルート的に、彼のすぐ目の前を通ることになり、謎に緊張しながら足早に通り過ぎる。
「お待たせしました」
厨房からもらってきたグラスを美咲さんに渡す。
それからしばらく、常連さんが帰るまで私は美咲さんの隣でひたすら笑っていた。