バイト会長の奮闘日記


「また来てね!待ってるから」


常連さんを店の外までお見送りして、店内に戻る。


「レナちゃん、お疲れ様。慣れないのによく頑張ったね」


もう上がっていいわよ、と美咲さんに言われ、裏に向かう。

店内にはもうお客さんはいなくて、いつの間にか〝彼〟も消えている。

そういえばあの人、ずっとママと話してたな……。

嬢を一人もつけずに。

……ママ目当てだったのかな。

あり得る。ママはすごく綺麗だから。

そんなことを考えながら。

もう少しで控え室というところで、いきなり腕を掴まれ、グイッと引っ張られた。


「えっ?」

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