綺桜の舞う
23.夏の暑さ
「流石にあっついね〜」
「……蛍、わりと大丈夫」


朝の海、パーカー姿の女子2人。
しかし、彼氏持ち。


2人を目の前に俺はビーチにぼーっと座っていた。
2人の彼氏くんたちは、すでにいつパーカーを脱ぎ出すのかソワソワしてるようだけども、まぁ俺としてはすでに眼福だし、いいけどね。


「叶奏生きてるかな」
「……大丈夫、頑丈だから」
「まっ、そーだよね〜。あれくらいなら、普通か」


そう言いながら、パーカーを脱いで水着姿になる2人。


黒ビキニ、体型晒し出して攻めまくりは沙彩ちゃん。
一方、ふわっふわの白いタンクトップ、水色の花柄スカートの水着、体型隠しまくりの蛍ちゃん。


2人とも、白い脚やら手やらに、喧嘩の、傷。


「ねー朔」
「あ?」


俺の隣に座る朔は眠たげにあくび。
蛍のパーカーを畳んで砂浜に置く。


「蛍ちゃんも喧嘩するの?傷多いけど」
「あー……まぁ多少。
あいつの場合、父親の虐待跡、喧嘩の傷で隠すためだから。そんなに強くない」
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