綺桜の舞う
……ラブラブなんかそうじゃないのかよくわからない発言。
俺はそう言うの、あんまりつけたりするタイプじゃないからわからないけど、独占したい気持ちは分からなくもない。


「湊くんは、どーするの」
「できることなら着たくない」
「ちがくて……その首のやつ」
「は?」
「……蛍とお揃いだね」


スッと手渡された手鏡。
俺の首には赤いそれが。
……いつの間にやられたんだろ。
油断してた、寝てる間にやられたのか。


「湊くんも、蛍のこと言えない」
「……叶奏の何にでも噛みつく癖どうにかして」
「叶奏は湊くんにしか噛みつかないよ」


そう言うことではなくて。


もう、ほんと。
最近叶奏の頭がおかしい。
文化祭が近づいてきてアホみたいに喜んでるし。
朝起きたら、俺の顔見つめてたり。
頭おかしいが末期になっている。


「あっ、蛍ね、聞いたよ」
「……何を」
「叶奏ね、湊くんに……ひつじの服きて欲しいって」
「……何が正しいのかわかんないけど、どっちにしろやだぞ」
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