綺桜の舞う
「あぁ、俺はお前と向き合う気でここに残ったよ。
もしかしたら、叶奏が湊にお持ち帰りされるより時間かかるかもな」
真剣な殴り合い。
どうしたって相手は夜桜の幹部。
蛍が強いからって舐めてかかれる相手じゃない。
しかも相手は朔、戦い方の癖はお互い熟知してしまっている。
「……っ、」
「やっぱ腕はよっわい」
掴まれた拳をどうにか薙ぎ払って、やっぱり足に転換。
「蛍、俺は戻ってきて欲しいよ」
───ぐらぐら、している気がする。
蛍が、朔の言葉に負けそう。
戦況は有利なはず、綺龍は押され気味。
なのに、蛍が負けちゃ、軸が壊れる。
それじゃ……意味ないんだ。
蛍の回し蹴りが朔の肩にクリーンヒット。
何メートルか吹っ飛ぶ。
それでも、よろよろと立ち上がるタフな朔。
さっきから、攻撃力の高いのがもろに当たっているにも関わらず全く倒れてくれない。
……計画通りに、ならない。
もしかしたら、叶奏が湊にお持ち帰りされるより時間かかるかもな」
真剣な殴り合い。
どうしたって相手は夜桜の幹部。
蛍が強いからって舐めてかかれる相手じゃない。
しかも相手は朔、戦い方の癖はお互い熟知してしまっている。
「……っ、」
「やっぱ腕はよっわい」
掴まれた拳をどうにか薙ぎ払って、やっぱり足に転換。
「蛍、俺は戻ってきて欲しいよ」
───ぐらぐら、している気がする。
蛍が、朔の言葉に負けそう。
戦況は有利なはず、綺龍は押され気味。
なのに、蛍が負けちゃ、軸が壊れる。
それじゃ……意味ないんだ。
蛍の回し蹴りが朔の肩にクリーンヒット。
何メートルか吹っ飛ぶ。
それでも、よろよろと立ち上がるタフな朔。
さっきから、攻撃力の高いのがもろに当たっているにも関わらず全く倒れてくれない。
……計画通りに、ならない。