綺桜の舞う
「お前ら〜今日のメイン揃ったぞ〜」
「おかえり〜〜っ」


みーにゃんっ、なんて言いながら飛び込んでくるのは陽向。
右肩の傷口に響く。


「ただいま。陽向結局こっちにいんの?」
「うん!沙彩ちゃんが、お前の居場所は綺龍だろって」
「うるさい、そんなこと言ってない」


そこは否定しなくてもいいと思うんだけど、と謎のツンデレを見せつけられながら、夜桜のメンツも揃ってるんだろうな、となんとなく理解。
俺らがほんとに最後らしい。


「叶奏、叶奏、おかえり」
「ただいま」


可愛いねぇ、と蛍の頭を撫でるけど、明らかに蛍の方が背が高い。


「お酒いっぱい準備した。飲も」
「飲む」


こうして快気祝い、と言う名の宴会が始まった。


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