ヤマジ君の…ヒミツ★
あたしは「よよっ」とその場で泣き崩れた(フリをした)。
「あー。ごめんね?」
ヤマジ君もしゃがみ込んであたしの顔を覗き込む。
「大丈夫?」なんて小首を傾げて心配してくれる姿も悔しいぐらいに可愛い。
「ううん。いいの」
あたしはスッと眼鏡を外して、涙を拭った(フリをした)。
「で。名前教えてくれる?」
にっこり微笑むヤマジ君。
うっ。
眩しいっ。
直視できないっ。
――完敗。
完敗だわ。
アンタの勝ちね。
(何の勝負かわからないけど……)
「あー。ごめんね?」
ヤマジ君もしゃがみ込んであたしの顔を覗き込む。
「大丈夫?」なんて小首を傾げて心配してくれる姿も悔しいぐらいに可愛い。
「ううん。いいの」
あたしはスッと眼鏡を外して、涙を拭った(フリをした)。
「で。名前教えてくれる?」
にっこり微笑むヤマジ君。
うっ。
眩しいっ。
直視できないっ。
――完敗。
完敗だわ。
アンタの勝ちね。
(何の勝負かわからないけど……)