【完】今夜も愛してあげる。





中を覗くと、売り切れたパーカーと雑誌が新品の状態で入っていた。


どっちも一度逃したら諦めた方がいいと言われるレアな品物。

仮にあったとしても中古しかないのに、なんで!?



「欲しかったものは全部揃ってるかな?」


「は、はい!どうやって手に入れられたんですか!?」


芸能関係者の知り合いがいるとか?


そう言われても疑わない、完璧な顔立ちと長すぎる脚を見てたら分かる。




「一日休んでそれを集めるために奔走してたから、しばらく残業が続く……っ!?」


「ありがとうございます!!大好き!!」


感極まって思わず抱きついちゃった。


わざわざ探してくれたって聞いたら、今までの不満は全て愛おしさに変わった。ちょろいのは承知してる。


これで当分生きられる。友達に自慢してから、大事に部屋に飾ろう。




あんまりスキンシップを取らない私がいきなり抱きついたから、少し固まってたけど、


「そんなに嬉しかったの?」


とクスッと笑いながら抱きしめ返してくれた。


「高価なプレゼントをあげた時よりも一番喜んでるね」



だって、一番欲しかったものだもん!


広い背中に腕を回して、湊叶さんの体温を感じる。


えへへ、幸せだ。





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