【完】今夜も愛してあげる。
逃げようと思った時にはもう遅くて、湊叶さんは私を軽々とお姫様抱っこすると寝室まで連れて行った。
突然抱き上げられて視界が高くなったことに戸惑いながら、下ろしてと彼の背中を叩いても微動だにしない。行為する度に思うのが、男性はやっぱり力が強い。
本当にこのままやっちゃうんですか。
もっとこう…イチャイチャしてからそういう事するんじゃないの?
ベッドに静かに降ろされると、一瞬の隙もなく組み敷かれる。
「待って!」
「待てない。智紗が全然足りない」
「……っ!」
いつものような噛みつくような深いキスを何度もされると思っていたら、
恋人繋ぎで手を固定した後、愛を確かめるみたいに優しくねっとりした口付けをされた。
やめてよ、こんなの調子狂うって……
慌てて「せめてシャワー浴びさせて!体汚いので!」と止めても、飢え切った獣みたいにギラギラと双眸を光らせてるのを見て不覚にもキュンとしてしまう自分がいる。
「ごめんな、もう限界だ。今すぐきみの全てが欲しい」