【完】今夜も愛してあげる。




湊叶さんがブラックコーヒー、私がケーキセットを注文すると、和泉さんが笑顔で気さくに声を掛けた。


「智紗さんだっけ?こんな可愛い子をお嫁さんにできるなんて超羨まし〜!」

「そ、そんな事ないです!」


モテる人は大体話し上手で距離近いし、女子が喜ぶ言葉をよく知ってる。


きっと言い慣れてるんだろう。
私とは正反対の、陽キャって印象が強い。



「服とか興味ある?俺がデザインしたカットソーが今度発売されるから、もし見かけたら試着だけでもしてみて!」


そう言って見せてきたのは、有名なアパレルブランドのロゴ。


「へぇ、すごいですね…!」


デザイナーだったんだ。


言われてみれば、服装がオシャレでこだわってる気がするような。


少し距離が縮まったのを見て、すかさず湊叶さんが睨んだ。


「おい、和泉。手を出したら容赦しないぞ。あと、ちゃっかり宣伝するな」


「出さない出さない!ちょっと話しただけで怖えーって!」



怖いと思ってなさそうにケラケラ笑ってる、何か明るい性格の人。





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