【完】今夜も愛してあげる。





未だに頭を下げ続けてる彼に、正直に思っている事を伝える。



「これは私の考えなんですが、朝哉さんのご両親は間違ったことをしていると思います。人と人を比べる意味がないからです。
これからは優劣に縛られないで、楽しかった事や嬉しかった事を思い出して前向きになって欲しいです。
カフェで私の愚痴を一生懸命聞いてくれたじゃないですか。
その時に、聞き上手で優しくて、あとコーヒー淹れるのも上手な人だと思いました」



言い方が偉そうだったかな……

少しでも元気になって貰いたかったの。


私は2人と違って、何の取り柄もないけど「自分は自分らしくありたい」って言う信念は貫いてるから。



「湊叶さんは朝哉さんと長い付き合いだったから、良いところをたくさん知ってますよね?」


「うん、冷静沈着で観察眼が鋭い所、一度決めたら意志……曲げない所数え切れないほどある」



朝哉さんは驚いて目を見開いたまま固まった後、苦笑した。



「まさか被害者に慰められるとはな……」





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