【完】今夜も愛してあげる。
「湊叶さん、子どもが欲しいなら私と別れて他の人と再婚したほうがいいんじゃないですか?」
「は?」
「ひぇっ…!えっと、私は子供作る気ないので別れた方が……」
「違う」
最後まで言い切る前に言葉を被せて否定してきた。
若干不穏な空気が漂っていて怖い…
だって、私から言わないといつまでたっても別れられないから。
彼は私の両肩を掴んで目線を合わせると、真剣な顔つきで言った。
「確かに子供は欲しいけど、智沙が隣にいなかったら意味がないんだよ。智沙がまだ作る気はないと言うのなら、その気になるまでいくらでも待つ。
2人の大事な家族だからね」
「湊叶さん……」