夢みたもの
「確かに、最近前にも増して、雪村さん関連の噂が多いのは否定しないよ?」
「‥‥」
「でも俺は、自分で見て感じた事しか信じない」
「それに‥」宮藤君はあたしに1歩近付くと、あたしの頭に手を伸ばす。
「‥‥!!」
驚いて咄嗟に身を縮めると、宮藤君はフッと息を吐きながら笑った。
「ほら‥‥変わってない」
「‥‥?」
体の緊張を解きながら宮藤君を見上げると、宮藤君はあたしを見て肩をすくめた。
「誰が流した噂か知らないけど‥、男嫌いの雪村さんに出来る訳ないでしょ?馬鹿馬鹿しくて笑っちゃうね」
「‥‥」
「男嫌いが治ったって言うなら‥、堤が居ないこのチャンスを逃す俺じゃないけど、今はまだその状況じゃないでしょ?」
「‥‥航平‥?」
思わず声に出したあたしは、慌てて口を閉じた。
学校でも家でも、もうずっと航平に避けられている。
目を合わせてさえくれない状況は、陰口を言われるより辛かった。
中傷や陰口には負けないと‥、強くならなくちゃと思うけれど‥‥
この事だけは、辛くて心が折れそうになる。
葵が励ましてくれても、ユーリが支えになってくれても‥‥
航平を失った痛みと、心に空いた空洞のような思いだけは、消える事がなかった。
「‥‥」
「でも俺は、自分で見て感じた事しか信じない」
「それに‥」宮藤君はあたしに1歩近付くと、あたしの頭に手を伸ばす。
「‥‥!!」
驚いて咄嗟に身を縮めると、宮藤君はフッと息を吐きながら笑った。
「ほら‥‥変わってない」
「‥‥?」
体の緊張を解きながら宮藤君を見上げると、宮藤君はあたしを見て肩をすくめた。
「誰が流した噂か知らないけど‥、男嫌いの雪村さんに出来る訳ないでしょ?馬鹿馬鹿しくて笑っちゃうね」
「‥‥」
「男嫌いが治ったって言うなら‥、堤が居ないこのチャンスを逃す俺じゃないけど、今はまだその状況じゃないでしょ?」
「‥‥航平‥?」
思わず声に出したあたしは、慌てて口を閉じた。
学校でも家でも、もうずっと航平に避けられている。
目を合わせてさえくれない状況は、陰口を言われるより辛かった。
中傷や陰口には負けないと‥、強くならなくちゃと思うけれど‥‥
この事だけは、辛くて心が折れそうになる。
葵が励ましてくれても、ユーリが支えになってくれても‥‥
航平を失った痛みと、心に空いた空洞のような思いだけは、消える事がなかった。