おうちかいだん
怖い……怖すぎて、少しでも気を抜けば、腰を抜かしてしまいそうなくらいに怖い。
どうして私だけ、いつもいつもこんな怖い目に遭わなきゃならないの?
ドアの隙間から外を見ると、そこには誰もいなくて。
私を待ち構えているわけではなさそうで、早くここから出たいという焦りだけが募る。
こういう時、ホラー映画なんかだと反対側から突然覗かれてパニックになりそうなものだけど、現実はこんなものだ。
もう一度金属の鍵に手を添えようとした時……私は気付いてしまった。
……あれ?
さっきよりも室内が暗い?
おかしいな、蛍光灯が切れかけているのかなと、上を見上げてみると……。
個室と天井の隙間。
30cmほど空いたその場所に、何人もの人の顔が、個室を覗き込んでいたのだ。
「ぎゃあああああああああああああああああああああっ!!」
もう、叫ぶことしかできなかった。
この人達は誰だとか、どうしてそんな場所に人の顔があるとか、考えている余裕すらなくて。
叫んだ拍子に手が鍵を開けて、私の眼前でドアが開いた。
早く、早くとドアを手で押し開け、外に出た私を待っていたのは……ノコギリを持った不気味なお面をつけた人だった。
どうして私だけ、いつもいつもこんな怖い目に遭わなきゃならないの?
ドアの隙間から外を見ると、そこには誰もいなくて。
私を待ち構えているわけではなさそうで、早くここから出たいという焦りだけが募る。
こういう時、ホラー映画なんかだと反対側から突然覗かれてパニックになりそうなものだけど、現実はこんなものだ。
もう一度金属の鍵に手を添えようとした時……私は気付いてしまった。
……あれ?
さっきよりも室内が暗い?
おかしいな、蛍光灯が切れかけているのかなと、上を見上げてみると……。
個室と天井の隙間。
30cmほど空いたその場所に、何人もの人の顔が、個室を覗き込んでいたのだ。
「ぎゃあああああああああああああああああああああっ!!」
もう、叫ぶことしかできなかった。
この人達は誰だとか、どうしてそんな場所に人の顔があるとか、考えている余裕すらなくて。
叫んだ拍子に手が鍵を開けて、私の眼前でドアが開いた。
早く、早くとドアを手で押し開け、外に出た私を待っていたのは……ノコギリを持った不気味なお面をつけた人だった。