御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜

ー桜川家の親族ー

そこでコンシェルジュから連絡が入った。
やっと泉ちゃんが到着したようだった。


到着した泉ちゃんが、開口一番言ったことは

「真⁉︎ 大丈夫? 体調悪い?」

「……いや、体調は悪くない。」

「良かった〜。もう〜! 何があったのかと心配だったよのよ〜〜!」

この双子はいつもこんな感じだ。
双子の神秘?と言うやつか。不安な感情は離れていても共有できるらしい。
泉ちゃんは、真くんの不安を察知して慌てて来たようで、汗だくだった。

「泉ちゃん、スーツだと疲れるし、私の服で良かったら着替えて?」

泉ちゃんも背が高い方だから、私の服で大丈夫だろう。

「ありがとう〜。遅くなってごめんね!」

「全然いいよ。お仕事お疲れ様。来てくれてありがとうね〜。
長谷川家の皆さんはもう着いてるの?」

「うん。常務……雅伯母様がヘブンリーに落ち着かれたわ。
でも、ごめんね? お式は京(けい)と雅伯母様だけなの。社長は出張で。」

京くんとは、長谷川京くん。長谷川家の一人息子で、HASEGAWAの跡取りだ。

「そっか。京くんが来てくれたんだ。嬉しいなぁ〜。」

「坂上と藤田家も着いたみたい。
今、兄から連絡あったわ。」

わー。久しぶりに坂上先生や結衣子先生に会えるんだ! 嬉しいなぁ〜。結婚式挙げることにして良かった。
光ちゃんと昇平も今頃、ご両親に再会出来ていることだろう。

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