御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます！〜

「ところで、君の住居はどこなんだ？」

「あ、ホント。昇平どこに住むの？引越しは終わっているの？」

「この隣のタワマンだよ。4階の1LDKで、家具家電付きのウィークリーマンションみたいな部屋。ウィークリーマンションとは思えないくらいゴージャスだけどな。だからスーツケースひとつに荷物詰めてきた。それで事足りる。」

「そうなんだ！じゃあ一緒だね。
うちにも遊びに来てね。」

「え…。
いや、さすがに子供がいるとはいえ新婚夫婦の家にお邪魔するのは…。」

「あー、それは気にしなくていいぞ。
…君だけじゃないから。うちは俺が帰宅する頃からずっと誰かが居るんだ。まあ、ほとんどジイジーズのどっちかだけどな。どっちもいる時の方が多いか。」

「ジイジーズ？」

「おじいちゃん達よ。
仁じいちゃんに雅じいちゃん。
実家がね、ホスピタルを挟んで反対側にあるレジデンスなの。しかもうちが2階で、桜川家はその真上の3階。近くだからしょっちゅう2人で仁貴に会いに来るのよ。」