御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜
「…藤田昇平……ああ、国内留学の?」

「そうです! 宜しくお願いします!」

「…ああ。こちらこそ宜しく。」

「えー? 昇平、寿貴先生に付くの?
じゃあ…さっきの憧れの先生って…。」

「そうだよ。桜川寿貴先生だ。
ずっと憧れてて、まさか花の旦那さんになると思わなかったよ。
俺、ちょっと嫉妬したぞ。」

「嫉妬…」

「…ふぇぇぇ〜〜」

そこで仁貴が目を覚ました。

「あ、起きちゃった。」

素早く動いたのは寿貴先生。慣れた手付きで、まだ据わらない首を支えて抱き上げる。

「仁貴、起きたのか。
よしよし。んー、オムツじゃないか?」

「そうだね、多分この泣き方は。
ちょっと替えてくるね。あ、私ボックスランチを頼んでおいて。」

「ああ。わかった。」

「昇平、ごめんね?
オムツ替えたらすぐに戻るから、寿貴先生と先に食べてて。まだ注文していないなら、今日はパスタがオススメだよ。昇平の好きなナポリタンのアレンジだから。」

そう言って私はベビールームに急いだ。
















< 7 / 230 >

この作品をシェア

pagetop