御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜
「つわりが始まってからまだ2週間で4キロ減ったらしい。」

賢人くんが渋い顔で教えてくれた。

「今も点滴してもらったんだけど、明日からしばらく、毎日通うことになったんだ。」

「…そうかー。」

「でもね、即効性があったみたいで、今はかなりラクになってる。ここ数日、水分も摂りにくかったから、それが良くなかったみたい。脱水になってたんだね。」

「じゃあ、毎日来るのね?
私も時間を合わせて来るから、ランチ一緒にしよう?」

「ありがとう〜。嬉しい〜。
ねぇここ、すごいね!
巨大な温室なんだ。快適な温度に保たれているのに、すごい解放感! 癒されるね〜。こんなところでランチが出来るなんて、ここのスタッフや患者さんは恵まれているわ。」

そう言われると、発案者としてはとっても嬉しい。

「花ちゃん…ここすごいよ!
まさかこんな規模のテラスだと思わなかったよ。これならいける。充分ガーデンウエディングが開けるよ。」

「本当⁉︎ 良かった〜。
後でうちの父も来るの。父も喜ぶわ。ここでガーデンウエディングを思いついたのは父だから。
多分、早速病院事務局に行くんじゃないかな。
雅じいちゃ…いや院長も、診察が終わっていたら一緒に行くかも。」

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